事務所概要

「味には絶対の自信がある。
でも、なぜかお金が残らない…」

多くの飲食店オーナー様が、このジレンマを抱えています。
「美味しい料理を作れば、お客様は来てくれるはずだ」——そう信じて開業し、毎日朝から晩まで厨房に立ち続けているのに、月末の支払いに追われる日々。

あるオーナーからの痛烈な一言

私がまだ一般的な税理士業務だけをしていた頃、顧問先の飲食店オーナーからこう言われたことがあります。
「先生、試算表の説明はもういい。数字は分かった。で、これからどうすれば店が儲かるのか、その『やり方』を教えてくれよ！」

その言葉は、私の胸に深く突き刺さりました。
当時の私は、正確な帳簿を作り、節税のアドバイスをすることが税理士の使命だと信じていました。しかし、命がけで店を経営しているオーナーが求めていたのは「過去の数字」の解説ではなく、厳しい競争を勝ち抜くための「未来の戦略」だったのです。

「美味しい」を「利益」に変える翻訳者になる

飲食店経営は過酷です。食材費の高騰、人手不足、大手チェーンとの競争。
職人としての「味へのこだわり」だけでは、この厳しい時代を生き残ることはできません。
必要なのは、「FLコストの適正化」であり、「客単価を上げるメニュー戦略」であり、「勝てる場所で戦うランチェスター戦略」です。

私は、オーナーの皆様が情熱を注いで作った「美味しい料理」を、10年、20年と愛され続ける「繁盛店」という形に変えるための翻訳者になりたい。そう強く思い、飲食店経営と戦略理論を徹底的に学びました。

「回り道」をしてきた私だからこそ

私自身のキャリアも、決して順風満帆ではありませんでした。
6歳で父を亡くし、母子家庭で育ちました。税理士資格の取得には15年かかり、独立寸前で計画が白紙になり「ゼロからの再出発」も経験しました。
しかし、そんな多くの「回り道」をしてきた私だからこそ、夢を追う経営者の孤独や焦り、そして「絶対に負けたくない」という執念に、誰よりも深く共感できると信じています。