
こんにちは、佐藤税理士事務所の佐藤憲亮です。
確定申告の時期が近づくと「今年も無事に申告できるかな?」と不安になる方が多いですね。税理士として数多くの確定申告をサポートしてきた経験から、実際にあった怖い事例をもとに、絶対に避けるべきNG行為を分かりやすく解説していきます。
なぜ確定申告で失敗してしまうのか?
お客様:佐藤先生、確定申告って毎年不安で…。実際に問題になってしまうのはどんなケースなんでしょうか?
:そうですね。私が実際に見てきた中で、特に深刻な問題になってしまった5つのNG行為についてお話ししましょう。
これらを知っておくだけで、安心して申告できるはずです。
NG行為① 売上の一部を隠す・除外する【最も危険な違反行為】
お客様:売上を隠すって、具体的にはどういうことですか?
:例えば、こんなケースがあります。
- 現金売上の一部を申告しない
- 副業収入を内緒にしていた
- 海外取引を申告から除外する
実際にあった事例では、お客様が「現金売上だからバレないだろう」と軽い気持ちで一部の売上を申告しませんでした。
しかし、税務署は銀行口座やクレジット履歴を全て調査できるんです。
お客様:えっ、そんなに詳しく調べられるんですね…。
発覚した時のペナルティ
- 重加算税35%の追加課税
- 過去7年分まで遡って調査
- 悪質な場合は刑事告発も
- 青色申告取消(最大65万円控除失効)
- 延滞税年14.6%
NG行為② 架空経費の計上【存在しない経費を作る】
お客様:経費を多めに計上したくなる気持ちは分かるんですが、どこまでがダメなんでしょうか?
:よくある手口として以下があります。
- 偽造した領収書で経費計上
- プライベート支出を事業経費扱い
- 家族への架空給与支払い
税務署は反面調査で全て確認できます。取引先や家族にまで調査が及ぶことがあるんです。
発覚時のペナルティ
- 重加算税40%
- 推計課税で多額の税額決定
- 今後の税務調査対象に
NG行為③ 申告期限を大幅に遅れる【期限後申告リスク】
お客様:仕事が忙しくて、ついつい後回しにしちゃうんですよね…。少し遅れるくらいなら大丈夫ですか?
:残念ながら1日でも遅れたら即ペナルティです。
遅れた場合のペナルティ
- 無申告加算税15%〜20%
- 延滞税年7.3%〜14.6%
- 青色申告特別控除の減額
NG行為④ 帳簿・領収書を適当に管理【記録保存義務違反】
お客様:書類の整理って面倒で…。どのくらい保存しておけばいいんですか?
:保存期間は以下の通りです。
- 帳簿:7年間
- 領収書・請求書・契約書:7年間
不適切な管理例として
- 領収書を紛失・破棄
- 帳簿の記載が不十分
調査時に提示できないと
- 推計課税で多額の追徴(白色申告者)
- 経費否認で大幅追徴課税
NG行為⑤ 税務署からの連絡を無視【最悪のNG行為】
お客様:税務署から連絡が来たらどうすればいいんでしょうか?怖くて無視しちゃいそうで…。
:絶対に無視してはダメですよ!
実際の事例では、お尋ね文書を1年間無視したことで次のような結果になりました。
- 突然の強制調査
- 3年分で500万円の追徴課税
無視し続けると
- 強制的な税務調査実施
- 推計課税で高額な税額決定(白色申告者)
- 財産の差し押さえ執行
- 銀行口座の凍結
どんなに忙しくても必ず期限内に対応を!
まとめ:確定申告で絶対NGな行為
これらを避けるだけで安心して申告できます
- 売上の隠蔽・除外 → 重加算税35%の恐怖
- 架空経費の計上 → 青色申告取消のリスク
- 申告期限の大幅遅延 → 無申告加算税20%
- 帳簿・領収書の不適切管理 → 推計課税で多額追徴
- 税務署からの連絡無視 → 強制調査・財産差押え
お客様:佐藤先生、ありがとうございました。これで安心して確定申告に臨めそうです!
:不明な点は必ず税理士に相談してくださいね。
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確定申告は正しい知識があれば怖くありません。
分からないことがあれば、一人で悩まず専門家に相談することが大切です。