
こんにちは、税理士の佐藤です。
「売上は好調なのに、なぜか資金繰りが苦しい...」
「真面目に経営しているのに、うまくいかない...」
このようなお悩みを抱えている経営者の方、実は少なくありません。
しかし、失敗する経営者には明確な共通パターンがあります。
今回は、その「失敗する経営者の5つの特徴」を具体例とともにご紹介します。
1. 数字を見ない・理解しない経営者
⚠️ こんな経営者は要注意!
- 試算表を3ヶ月以上見ていない
- 売上しか気にしない
- 利益率を把握していない
- キャッシュフローを理解していない
驚くべきことに、多くの経営者が自社の数字を正確に把握していません。
「忙しくて試算表を見る時間がない」という声をよく聞きますが、これは本末転倒です。
数字を見ないで経営するのは、地図を見ないで航海するようなもの。
どこに向かっているのか、今どこにいるのかさえ分からなくなってしまいます。
💼 事例
実際の失敗例
売上2億円の建設会社A社。社長は「売上が伸びているから大丈夫」と思っていました。
しかし、実際は原材料費の高騰により粗利率が大幅に悪化。気づいた時には資金繰りが悪化し、最終的に倒産に至りました。
2. 感覚経営・どんぶり勘定の危険性
「なんとなく儲かっている気がする」「大体これくらいの値段でいいだろう」
このような感覚に頼った経営判断は、非常に危険です。
よくある失敗例
- 値決めが「競合より少し安く」程度の根拠
- 在庫管理が適当で、何がどれだけあるか把握していない
- 経費の無駄遣いを「これくらいなら大丈夫」と放置
感覚経営の最大の問題は、問題に気づくのが遅れることです。
数字という客観的な指標がないため、「なんとなく最近調子が悪いな」と感じた時には、すでに手遅れになっているケースが多いのです。
3. 過度な楽観主義がもたらす落とし穴
「来月には絶対売上が回復する」「この商品は必ずヒットする」
前向きな姿勢は大切ですが、根拠のない楽観主義は経営を危険にさらします。
⚠️ 危険な思考パターン
- 売上予測がズレているのに「来月こそは」と思い続ける
- 在庫が積み上がっても「いずれ売れる」と信じる
- 借入返済が苦しくても「何とかなる」と問題を先送り
- 悪い情報から目を背け、都合の良い情報だけを信じる
経営者には確かに「ポジティブシンキング」が必要です。
しかし、それは現実をしっかり見据えた上での前向きさでなければなりません。
4. ワンマン経営の限界
「自分がいないと会社が回らない」そう思っている経営者の方、実は危険信号かもしれません。
全て自分でやろうとする経営者の問題点
- 重要な判断を部下に任せない
- 情報を共有せず、自分だけが把握している
- 後継者を育てようとしない
- 専門家(税理士、弁護士など)の意見を聞かない
確かに創業期は、経営者がすべてを把握し、判断することが必要かもしれません。
しかし、会社が成長するにつれ、組織化と権限委譲は避けて通れません。
💼 実際の失敗例
製造業B社の社長は、すべての業務を自分で管理していました。
しかし、社長が病気で倒れた途端、会社の機能が完全に停止。
重要な取引先との商談も進められず、結果的に大きな損失を被りました。
5. 資金繰りを軽視する経営者の末路
「黒字だから大丈夫」この考えが、実は最も危険かもしれません。
利益が出ていても、現金がなければ会社は倒産します。これが「黒字倒産」です。
⚠️ 黒字倒産の典型パターン
- 売掛金の回収サイトを考慮せず、支払いが先行
- 売上急増により運転資金が不足
- 設備投資を現金一括で行い、資金ショート
- 在庫を過剰に抱えて現金が枯渇
特に成長期の企業では、売上が急増すると運転資金も比例して増加します。
この時、キャッシュフロー管理を怠ると、売上好調なのに資金繰りに窮するという皮肉な状況に陥ってしまいます。
今すぐできる改善ポイント
ここまで5つの失敗パターンを見てきましたが、「自分も当てはまる部分がある...」と感じた方も多いのではないでしょうか。
しかし、気づいた今が改善のチャンスです。
📋 今すぐ実践できる改善アクション
1毎月の試算表確認を習慣化する
まずは月1回、必ず試算表を確認する時間を作りましょう。
スケジュールに組み込んで、習慣化することが大切です。
2重要指標を3つ決めて追跡する
売上高、粗利率、現金残高など、自社にとって重要な指標を3つ選び、毎月の推移を追いかけましょう。
3専門家との定期相談を設定する
税理士などの専門家と定期的に相談する機会を作りましょう。
客観的な視点からのアドバイスは、経営改善の大きなヒントになります。
4権限委譲できる業務をリストアップ
まずは小さな業務から、部下に任せてみましょう。
最初は不安かもしれませんが、組織の成長には不可欠です。
5将来のキャッシュフローを確認する
最低でも3ヶ月先までの資金繰り表を作成し、資金ショートのリスクを事前に把握しましょう。
まとめ:失敗から学び、成功への道筋を作る
経営に「絶対」はありません。
しかし、多くの失敗には共通のパターンがあり、それを知ることで回避できる可能性は格段に高まります。
✅ 今回ご紹介した5つの失敗パターン
- 数字を見ない・理解しない
- 感覚経営・どんぶり勘定
- 過度な楽観主義
- ワンマン経営
- 資金繰り軽視
これらは、どれも「気づけば改善できる」ものばかりです。
大切なのは、自社の現状を客観的に見つめ、問題があれば素直に認めて改善に取り組むこと。
そして、一人で抱え込まず、専門家の力を借りることです。
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経営は孤独な戦いかもしれません。
でも、一人で全てはできません。
📌 改善ポイントのまとめ
- 毎月の試算表確認
- 専門家との定期相談
- 客観的な経営指標の活用