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飲食店が月次決算を早期化すべき決定的な理由

👨‍🍳
「税理士さんから試算表が届くのは、いつも忘れた頃だよ。
まあ、決算の時に税金の申告ができればいいから、そんなもんでしょ?」

もし、あなたが飲食店経営者で、本気でそう思っているなら……。

少し立ち止まって考えてみてください。その「数字が見えていない期間」に、お店の厨房やレジの中で、そして会社の口座の中で、一体何が起きているか正確に把握できていますか?

「自分は現場にいるから肌感覚でわかる」

そうおっしゃるオーナー様も多いですが、原価率の1%のズレや、見えない経費の膨張まで肌感覚で察知できる人は、稀代の天才だけです。

今回は、なぜ多くの黒字飲食店が「月次決算の早期化」にこだわるのか。
逆に、数字が遅れることが経営にどのような「致命的な悪影響(デメリット)」を及ぼし、早まることでどんな「武器(メリット)」を手に入れられるのかについて、現場視点で解説します。

なぜ「遅い」だけで経営危機になるのか?
3つの致命的デメリット

多くの社長は、試算表を「税務署への報告書」だと思っています。しかし、経営において試算表は、今の現在地を知るための「GPS(ナビゲーションシステム)」です。

これが2ヶ月も3ヶ月も遅れて届くということは、目隠しをして高速道路を走るようなもの。以下のようなリスクを常に背負っていることになります。

😱 デメリット 1:異常への対応が「手遅れ」になる

例えば、「4月」に輸入食材の価格が高騰し、原価率が跳ね上がったとします。
試算表が遅いお店では、その結果を知るのが「6月」や「7月」になります。

その空白の期間、あなたはずっと「利益の出ない価格」で料理を提供し続けることになります。

4月に気づけばすぐにメニュー価格や分量(ポーション)の調整ができたはずですが、気づいた時には数ヶ月分の利益を失った後です。この失われた利益は、二度と取り戻せません。

💸 デメリット 2:資金繰りの予測が「勘」頼みになる

「勘定合って銭足らず」という言葉があります。
帳簿上は黒字でも、手元の現金がなくなれば会社は倒産します。

数字の確定が遅れると、「今、手元にいくら現金があり、来月の支払いは大丈夫か?」という資金繰りの見通しがすべて「どんぶり勘定」になります。

「今月は忙しかったから大丈夫だろう」と思っていたら、税金の支払いや年払いの経費が重なり、急いで銀行に駆け込む……といった綱渡りの経営から抜け出せなくなります。

🌫️ デメリット 3:精神的な「不安」が消えない

「今月は本当に儲かったのか? 実は損したのではないか?」

結果が分からない状態で走り続けるのは、精神的に大きなストレスです。
漠然とした不安が常にあるため、思い切った投資(新メニュー開発、広告、スタッフの採用、設備の修繕)に踏み切れず、チャンスを逃してしまいます。

月次決算が「早い」だけで会社は強くなる。
手に入る3つの武器

では逆に、月次決算が「翌月すぐ」に分かるようになると、経営はどう変わるのでしょうか。
単にスッキリするだけではありません。「守り」から「攻め」へと、経営の質が劇的に変わります。

01
「問題」を即座に「改善」できる

数字が早ければ、具体的な「次の一手」が変わります。

  • 「今月は人件費率が高すぎる」と分かれば、翌月のシフトをすぐに調整できます。
  • 「広告費の割に来店が増えていない」と分かれば、広告掲載をストップして無駄金を止められます。

傷が浅いうちに治療ができるため、大怪我(大赤字)を未然に防ぎ、常に筋肉質な経営体質を維持できるのです。

02
自信を持って「次の投資」ができる

「今月はしっかり利益が出ている」という確定した数字があれば、社長は自信を持ってアクセルを踏めます。

  • 古くなった厨房機器を最新のものに入れ替える。
  • 頑張ったスタッフに決算賞与を出す。
  • 次回の販促キャンペーンを大規模に打つ。

「何にいくら使えるか」が明確になるため、攻めの経営判断が可能になります。

03
金融機関からの「信用」が跳ね上がる

銀行などの金融機関は、「数字に強い社長」を好みます。
融資の相談に行った際、「直近の試算表を見せてください」と言われて、どう対応しますか?

  • A社長:「まだ出来ていません、2ヶ月前のならあります…」
  • B社長:「はい、これが先月の確定値です」と即座に出す。

どちらに融資したくなるかは明白です。
いざという時に資金調達がスムーズに進むのも、日頃から数字を早く締めている会社の特権です。

「税務のための処理」から
「経営のための処理」へ

処理が遅いお店 処理が早いお店
目的 税務署への報告 未来の作戦会議
判断基準 社長の「勘」 正確な「データ」
結果 気づいたら赤字 利益をコントロール

領収書の整理や会計入力を、「税金を払うための面倒な事務作業」と捉えているうちは、どうしても後回しになりがちです。

しかし、これらの作業は「自分のお店の健康状態を知り、明日生き残るための作戦を立てるための準備」です。

社長の仕事は「入力」ではありません

社長の仕事は、過去の数字をまとめることではありません。
早く数字を確定させ、そこから見えた課題に対して「次はどうするか」という未来の意思決定をすることです。

あなたのお店は、まだ「数ヶ月前の景色」を見ながら運転を続けますか?
それとも、最新のナビを手に入れて、最短ルートでお店の成長を目指しますか?

数字が「早い」ということが、どれだけ経営を強く、そして楽にするか。
ぜひ一度、そのスピード感を体感してみてください。

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