基本情報
シャトレナカイ三条204
ご挨拶
15年かかって税理士に。
それでも回り道を選んだ「普通じゃない」と言われる道
成功への道は、最短距離でまっすぐに進むべきだ。
私たちは、社会や周囲からそうした無言のプレッシャーを感じることがあります。
計画通りに進まないキャリアに焦り、他人と比べて落ち込んでしまう人も少なくないでしょう。
しかし、もしその「回り道」こそが、誰にも真似できない強みを生み出すとしたらどうでしょうか。
資格取得までに15年という歳月を費し、独立寸前で税理士法人の社員に転職。
私のキャリアは、一見すると非効率にも思える選択の連続でした。
1. 資格取得まで15年。それでも「天職」だと信じ続けた執念
多くの人が数年での合格を目指す税理士試験。
しかし私が資格を手にするまでには、実に15年という歳月を要しました。
22歳で勉強を開始し、資格登録を果たしたのは37歳。
この長い道のりを支えたのは、幼少期の経験に根差した強烈な原体験でした。
6歳で父を亡くし、母子家庭で育ちました。
学生時代は家計を支えるためにアルバイトに明け暮れる日々を送りました。
その中で出会ったのが税理士という職業です。
当時を振り返ると「お金について学び、その知識で経営者の方々のお役に立ち、それで自分がお金が稼げる職業があるなんて、これは天職だ!」と興奮したのを覚えています。
この「天職だ!」という確信が、十数年におよぶ挑戦を支える原動力となりました。
さらに良かったのは、この期間が単なる座学をしていただけではなかった点です。
試験勉強と並行して、15年間、税理士事務所での実務(下積み)を経験していました。
一見、遠回りに思えるこの15年間の実務経験こそが、専門性の源泉となりました。
2. 論文執筆の「練習」が、新たな武器になった
私は税理士業務の傍ら、「税法専門ライター」としても活動しています。
しかし、そのキャリアは最初から意図したものではありませんでした。
きっかけは、大学院での論文執筆という、本来の目的を達成するための「練習」でした。
論文執筆に備え、文章力を鍛えるためにブログを始めました。
その取り組みは、「1年間にわたり1,000文字以上の記事を平日週5でアップ」というルールを徹底していました。
この地道な継続は、「書くことへのハードルが下がる、書くことの基礎訓練になる」という効果をもたらしました。
当初の目的はあくまで論文を書き上げること。
しかし、この練習のために始めた行動が、いつしかスキルアップとなり、執筆や監修の依頼が舞い込む「新たな武器」となりました。
目的達成のためのプロセスが、予期せぬキャリアへ繋がったと感じています。
3. 独立寸前で、あえて「ゼロからの社員」を選んだ理由
資格取得後、多くの人が独立を目指す中「回り道」を選びます。
勤務先の事務所を承継する話が進んでいたものの、所長が望む「現状維持」と、私が目指す「効率化」という方針の違いから話はまとまらず、退職を決意。いよいよ独立かと思われた矢先でした。
折しもコロナ禍に突入し、営業活動が著しく困難になると予測されたタイミングで、転職スカウトから「税理士法人の支店長」というオファーが舞い込みました。
私は独立を一旦保留し、税理士法人の社員としてゼロから支店を立ち上げる道を選んびました。
顧客ゼロからのスタートは想像を絶する苦労を伴いました。
WEB広告、飛び込み営業、DM、テレアポなど、とりあえず出来ることは何でもやりました。
さらに、独立までの練習期間ができたと考え、この時代を単なる営業活動に終わらせませんでした。
ブログで培った執筆スキルを活かして記事を受注し、SNSで人脈を広げ、不動産投資を始めるなど、来るべき独立を見据えた多角的な自己投資を並行して行いました。
まさに、独立を目前にしてあえて選んだこの「回り道」こそが、私にとっての独立への滑走路となりました。
4. 「安売りはしない」。高品質な経営支援へのこだわり
私の事業哲学は明確です。それは「安売りしない」ことです。
税理士事務所が提供できる価値は、単なる書類作成や税務申告といった「税務だけのサポート」ではありません。
その本質は、顧客の事業に深く寄り添う「経営支援」にあります。
これは、幼少期にお金の苦労を目の当たりにしてきたからこその、今さえよければいいという考えに留まらない。
常に顧客に進む道を示すという強い使命感です。
この哲学を実現するため、私たちはクライアントの事業の現状を深く把握することに努めます。
その分、他の税理士よりも報酬は高いかもしれませんが、そこには確固たる信念があります。
価格競争に陥るのではなく、提供価値の高さを追求し、顧客との深い信頼関係を築く。
このぶれない方針こそが、高品質なサービスを生み出し、顧客から選ばれ続ける基盤となっているのです。
5. 「専門特化しない」という逆張り戦略。自分の直感を信じる勇気
コンサルタントや専門家の多くは、ビジネスで成功するために「業種特化」を推奨します。
私も過去の経験からその効率性を十分に認識していました。
しかし、私はあえてその戦略を選びませんでした。
理由は、自身の「飽きやすい性格」を深く理解していたからです。
「ひとつに絞るよりも多くの業種を見て、いろいろなバックボーンがある方と繋がる方が視野を広く持てる」という自身の価値観を優先しました。
一般的な成功法則に自分を合わせるのではなく、自分の特性にビジネスを合わせる。
最終的に私は「自分の直感でできるとこまでやってみて、ダメならそのときにまた考えて方向転換しよう」と決断しました。
こういった思考と自分を信じることこそが、独自のキャリアを切り拓く原動力となっていると思います。
結論
私のキャリアは、一直線の成功物語ではありません。
むしろ、数々の回り道、試行錯誤、そして大きな方向転換の連続でした。
しかし、その一つひとつの選択が、現在の私を形作る強みとなっています。
私のキャリアから浮かび上がるのは、一つのシンプルなメッセージです。
計画通りに進まなくても、遠回りをしているように感じても、決して無駄な経験などありません。
その回り道にこそ、あなただけの価値が眠っているのかもしれません。
あなたのキャリアにおける「回り道」には、どんな価値が隠されているでしょうか?
学歴
大将軍小学校(京都市北区)
北野中学校(京都市北区)
職歴
京都市中京区に開業
合同会社SG 代表社員
社員税理士として京都事務所を開設
本田正博税理士事務所
様々な業種・規模の担当者として活動
土居澄江税理士事務所
税理士補助として基本的な税務業務をサポート
保有資格
近畿税理士会中京支部所属
登録番号:第145026号
登録番号:第25274248号
伴走者として「数字を生かした経営」を支える
経営は仕組み、感性と人の力で勝負する世界ですが、同時に「数字」という現実とも向き合わなければなりません。
私は税理士として、日々の業績管理から中長期的な店舗展開支援まで、経営者の皆さまの伴走者としてご支援しています。
「売上は好調なのに、なぜか資金繰りが苦しい」「2店舗目を出したいが、タイミングとリスクが分からない」――
こうしたご相談を数多くお受けする中で、私が大切にしているのは、単なる記帳や申告にとどまらず、「数字で経営を判断できる体制」を一緒に整えることです。
具体的には、マネーフォワード会計やマネージボードなどのツールを活用し、月次P/Lや原価・人件費のバランス、FL比率、損益分岐点などをわかりやすく可視化。多店舗展開においては、各店舗ごとの収益分析や予実管理、人件費の適正配置、資金調達計画まで、事業成長を見据えた支援を行います。
税務や会計の専門性だけでなく、「現場を理解し、現実的な打ち手を一緒に考える」ことが、経営支援の本質だと考えています。
数字が苦手な方にも、丁寧に、分かりやすく。
無理な節税ではなく、健全な経営体質づくりをサポートいたします。
「次の一手」を迷ったとき、安心して相談できる存在でありたい。
そんな思いで、これからも経営者の皆さまと真摯に向き合っていきます。

