この記事の目次
はじめに
なぜこうなったんだろう?
思ってもいない結果が出てしまうことってありますよね。
失敗したときは立ち止まって、その原因を探ることをすると思いますが、
たまたま上手くいったときは、たいていそのままスルーしてしまいます。
でも、一度成功したからと言って次も成功するとは限りませんし、
なぜこうなったのかを一度立ち止まって分析してみるのも重要ではないでしょうか?
先日、こういった「なぜ」を追求して、問題解決力を身に着けていく
「実践なぜなぜ分析」という本を読みました。
問題の本質は「なぜ?」を適切に繰り返すことで見えてきます。
物事を論理的にとらえ、ミスやトラブルの原因を的確に追求したいビジネス人必読。
「なぜ?」の問いに答えていくだけの、
誰にでもできる究極の問題解決手法をわかりやすく解説します。
目の前のなぜを見落とさない
失敗した原因を追究していく場合、
例えば、「テストの点数が悪かった原因はなぜ?」を分析するときに、
「勉強していなかったから」といきなり答えを出してしまうことも可能ですが、
そうすると「勉強をすればいい」という結論になってしまい、
かなりアバウトな対応となってしまいます。
そうではなくて、「テストの点数が悪かったのはなぜ?」
をもっと詳細にすることで、それに対する答えもピンポイントで出すことができます。
例えば、「英語のヒアリングのテストの点数が、
前回のテストよりも10点低かったのはなぜ?」と問いを詳細にすることで、
その後に導き出される原因と対応策が意味のあるものになります。
つまり、言葉を選んで一つ一つを丁寧に問いかけることが重要ということです。
なぜ?でさかのぼる
なぜ?と疑問に思うのは、結果が出た時点でのことなので、
そこから一つづつかさのぼって原因を探っていくことが必要です。
物事は通常、1から順番に1⇒2⇒3⇒4⇒5と進んでいきますので、
進行方向からしかその物事を見ることができず、通り過ぎたあとに、
後ろを振り向かない限り、その物事の背中部分というのは見えません。
もしかしたら、「前から見ると立派だけれども、後ろから見たら張りぼてだった。」
ということもあるかもしれません。
(「びんぼっちゃまくん」をイメージ。)
ですから、さかのぼるときは、物事の背中を見る意識をして、
通常とは違った方向から一つずつさかのぼっていくことで、
今まで見えなかった部分が見えて、原因がわかったり、
解決策が見えたりするのではないでしょうか。
おわりに
同じ方向にばかり進んでいると、振り返らない限り、物事の背中部分は見えません。
普段見えないところを見ることで、新しいこと発想が得られたりしますので、
その一つの方法として「なぜなぜ分析」を活用していきたいと思います。