この記事の目次
はじめに
自宅で映画を見るのと映画館で映画を見るのでは、迫力が違います。
自宅でもテレビのサイズや音響設備によって、
ある程度の迫力を得ることができますが、
やはり映画館は映画を見る為だけに設計されていますので、
映画の視聴環境としては最適です。(誰の邪魔も入らない)
関連記事:動画配信やレンタルではなく、「映画館で映画を見る」という価値。/TIME-TAX
最近は、映像技術・音響技術の進歩により、
IMAX(アイマックス)等のリアルさを追求した視聴環境が実現してきていますので、
映画館へは定期的に足を運んでいます。
特にIMAXは、映画を「見る」から「体験する」へ変えることができるので、
新しい映画の楽しみ方としておすすめです。
また、先日公開された「ファースト・マン」をIMAXで見てきましたので、
最後の方で少し感想を書きたいと思います。(ネタバレなし)
IMAX
IMAXとは映像・音響・空間・作品。映像を構成する4つの要素を極めた先進の上映システムです。
映像
まず、映画館の会場に入ると、通常の映画館のスクリーンより
大きなスクリーンであることに気が付きます。
IMAX仕様のスクリーンは縦横壁いっぱいに広がったスクリーンで
映像を楽しむことができるので、正面を向いていると視野の中は、
ほぼスクリーンのみです。
また、デジタルプロジェクターを同時に2台使っていますので、
非常に高画質で鮮明な映像を楽しむことができます。
音響
音響は12.1chのサラウンドシステムなので、
どこに座っていても立体感のある音響を楽しむことができます。
12.1chとは、独立したスピーカーチャンネルが12個+サブウーハーチャンネルが1個あり、
それぞれのチャンネルからは異なった音が出ます。
映画の中で左からの音は、左の方のスピーカーから音が出て、
後ろからの音は後ろの方のスピーカーから音が出ます。
多くのスクリーンでは基本的に5.1chが採用されていて、
7.1ch、9.1chを採用しているところもあるようです。
ch数が多いほど、より立体的な音響を作り出すことができます。
空間
映像と音響のリアルを追求することで、
本当にそこにいるかのような感覚に浸ることができます。
初めてみた時は没入感が凄くて、見終わった後すごく疲れました。
作品
作品もIMAX仕様に撮影が行われています。
ですから、IMAX特有の没入感を活かすため、一人称視点のシーンが多用されていて、
人によっては酔ってしまうこともあります。
そもそもIMAXというのはカナダのlMAX社が開発した動画フィルムの規格のことで、
イベント会場などで短時間の動画を流すために開発され、映画用のものではなかったそうです。
そして、このIMAXに目をつけたのが、
「バットマンシリーズ」「インターステラー」「ダンケルク」などで有名な、
クリストファーノーラン監督。
この監督が世界で初めて長編映画の撮影をIMAXカメラで撮影して、
これが大ヒット。
そして、多くの監督がこれに続いたといった感じです。
(バットマンの三部作は名作です。左から1・2・3)
料金
通常の映画鑑賞料金は1,800円。これにIMAXの鑑賞料が500円足されますので、合計2,300円。
映画好きであれば、確実に500円以上の価値はありますので、
ぜひ一度経験をしてほしいと思います。
IMAX設備のある映画館
IMAX設備のある映画館は、数が少なく、京都府ではTOHOシネマズニ条のみです。
設備投資が高額になるので、人が集まるところでないと設置は厳しいよう。
大阪府には4箇所あるみたいです。
おわりに
今までにIMAXで二度、映画を見たことがあるんですが、とにかくリアルで没入感がすごいです。
初めてIMAXで映画を見たのは、
クリストファー・ノーラン監督作品の「ダンケルク」でした。
ダンケルクは終始、緊迫するシーンが多かったので、
ずっと心臓バクバクの手汗ヌルヌル。またとない経験でした。
そして二回目は先日2/8に上映が開始された、
デイミアン・チャゼル監督作品の「ファースト・マン」。
ファーストマンは、ダンケルクみたいにずっと緊迫した物語ではなく、
どちらかと言うと泣ける映画でした。泣けるシーンがほどよくあったので、
ここぞとばかりにひとり泣きながら見ていました。(映画やテレビを見てよく泣きます。)
(何ならガイアの夜明けでも泣けます。)
特に小さいお子さんがいる方だと、
感情移入して涙なくして見ていられません。(たぶん)
IMAXではその人になった気持ちで映画の中に入り込めるように、
一人称視点が多用されています。
この二つの映画は映像・音響やストーリーの善し悪しだけでなく、
主人公の視点に立つ体験としても楽しんでほしいと思います。