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はじめに
論文を執筆する上では、不正行為がないように気を付けないといけません。
文献を集めて、読み込んで、引用して書き進めていきますので、
知らないうちに文献と同じような内容になってしまうこともあります。
完全な盗作でなければ、問題となることはないと思いますが、
科目免除を受けた後、数年たってから盗作であったということが発覚し、
税理士資格を取り消されたという人もいるそうです。
つまり、論文を提出して税理士試験の科目免除を受けた場合は、
後から不正があったことが発覚したとき、それが免除後何年たっていたとしても、
資格が取り消される可能性があるということです。
不正がなければ、何の問題もありませんが、
人質(論文質?)を取られているようなものかもしれません。
そんな恐ろしい話を聞くと、真面目にやろうと思うのが私です。
文部科学省でも、研究をする上で、
不正行為がないようにと注意喚起をしており、
「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」を発表しています。
また、文部科学省は、大学院生に対して研究者倫理に関する知識
及び技術を身につける機会を、大学側が設けるよう提言しています。
APRIN eラーニングプログラム
大学院としては、研究者倫理の教育の一環として、
一般財団法人公正研究推進協会が運営している
「APRIN eラーニングプログラム (eAPRIN)」を利用するところが多いようです。
私の通う大学院でも、昨年の9~10月頃にメールで案内があり、
平成31年の3月31日までに受講を済ませるようにと言われていました。
ただ、つい最近まで受講しないといけないのを完全に忘れていまして、
先日「まだ受講が完了していないので、期日までに必ず受講してください」
と催促を頂くことになってしまい、急いで受けました。
コース別の内容
研究科ごとにその内容は異なるようで、
私のログイン画面には「法学研究科コース」と書かれていました。
受講しないといけない項目は5項目あり、
・研究活動における不正行為
・盗用
・共同研究
・ピアレビュー
・公的研究費の取扱い
のラインナップです。
なるほど。よくわかりません。
進め方
進め方は、まず基本的な考え方や事例をテキスト形式で読んでいき、
全部読み終わった後に4択のクイズが5問出題されます。
そして、5問中4問正解すれば、1項目完了といった感じです。
毎日いろんな文章を目にしていますので、文章を読むのは苦ではないんですが、
なかなか文字が頭に入ってきません。
ですが、それなりに理解しながら10分くらいかけて読み込んで、クイズに挑戦です。
クイズの内容は、「そんなん書いてあった?」と思うような割と難しい問題。
よく考えて、思い出しながら何とか5問中4問正解でクリア。
(間違っても何回でもやり直しできます。)
これを5項目やらないといけません。ただ夜遅くにやるもんですから、
眠気に勝てず、1日に1項目づつすすめました。
そして、3/12になんとか全項目クリアしました。
おわりに
盗用しているつもりはなくても、
論文を執筆する上でのルールをわかっていないと、
誰かの文章をそのまま書いて、脚注を付けないで自分の文章としてしまうことがあります。
書き方や、気を付けることは、他の人の論文を読んだり、
文章を書いたりするうちに何となく雰囲気はつかめてきます。
基本的なことは大学院で教えてもらえますが、
自分は研究活動をしているんだという自覚も必要かと思います。