1聞かれれば2返す。2聞かれれば3返す。常に一歩先を見る。
Free-Photos / Pixabay

この記事の目次

はじめに

専門外の人が専門の人に質問する際、何を求めているのか。

私自身、あまり意識したことはないんですが、
先日お客さんとこういった話になりました。

 

お客さんが専門の人に求めているのは
「1の質問に対して、1の答えを返すだけでなく、
その周辺のことを教えてくれること」と聞きました。

 

1の疑問があれば1の質問する。
1の質問を受けた方は、それに対して1の答えを返す。

 

一見、問題ないように思えるやり取りですが、
実はそれ以上のことが求められている。

 

そうすると、1に1を返すのは出来て当然で、
違いを出すには1プラスαの部分です。

 

1聞かれれば2返す

私自身税理士ではないんですが、
外から見れば、税理士事務所職員もプロ集団の中のひとりです。
たとえ知識や経験がなくても、
外からは何でも知っていると見られることが多いです。

 

1の質問を受けると、その質問の周辺で問題になりそうなこと、
関連して考えておかないといけないことを、
併せて伝えておくようにしている(つもりです)。

 

例えば、1の質問に対して1の答えしか返さなければ、
その後に問題が生じた場合、再度関連する質問がでてくることが多いです。

 

そうするとその度に対応が必要になり、何度もやり取りが生じることも。

質問した側も、問題が生じてしまうと
「どうして最初に言ってくれなかったんだ」
という不満に繋がることもあるでしょう。

 

また、事前に起こりうる問題を伝えておくことで、
自分で解決してもらえることが増えて、質問者の成長にもつながります。

 

一歩先が求められている

どんなことでもある程度パターン化は可能です。

 

初めてのことはそうはいかないですが、
何度も経験していることであれば、

ある程度「こういったことが問題になりやすい」
「次にこういったことを考えておいた方がいい」
というノウハウは持っているはずです。

 

専門外の人が専門の人に質問するのは、
問題を解決したいだけでなく、その問題が次にどういう問題を生むのか。

次にどういったことを考えておけばいいのかを、
知りたいからという側面もありますので、
自分のノウハウは出し惜しみせずに伝えておく方が、
問題や誤解が生じにくいのかなと思います。

 

つまり、求められているのは、一歩先を見たアドバイスということです。

 

おわりに

専門外の人は、そもそも何が問題になるのかもわかりません。

これぐらい知っていて当たり前だと思っていたら、
実は知らなかったということもよくあります。

 

自分の目線だけで物事を見ず、
常に相手の目線に立って物事を考えない
といけないということを改めて感じた次第です。

 

 

おすすめ記事