この記事の目次
はじめに
最近、ニュース等でよく見聞きする「働き方改革」
労働者の労働環境を改善することで生産性を上げ、国民全員が活躍することができる社会を作ろう。ということが言われています。
「働き改革」の影響を受けている企業で働いている人の話では、
残業をしていたら早く帰るように言わるようになったとか、
まとめて休みを取るように言わるように、少しづつ変わってきたそうです。
そして、「働き方改革」は税法の世界(学問の世界)にも影響を与えていまして、
給与所得者の所得税法上の取扱い等の考え方等が、少しづつ変わってきていると感じます。
今はまだ達成できていないですが、生きることと働くことをシームレスにしたいと思っていますので、今日は、働くことと生きることについてい考えていきたいと思います。
働き方改革とは
日本の人口は、平成20年頃をピークに毎年減少しており、
ピーク時には約1憶2,800万人であった人口が、平成30年8月現在では1憶2,649万人となっています。
この推移によると、10年間で150万人以上もの人口が減少していることになります。
- 出典:総務省統計局ホームページ (当該ページのURL)
そして総人口に占める高齢者の割合は年々増加しており、
平成20年の人口に占める高齢者割合が約22%だったのに対し、
平成29年ではは27.7%です。
高齢者の人口が増加していくということは、これからは若い人(働ける人)が減少していき、
日本経済が先細りになっていくのは目に見えていますので、
これに対して早い段階で手を打っておこうと打ち出されたのが「働き方改革」です。
働く目的
働くことの意味や理由というのは、ひとそれぞれ違いますが、
平成26年に内閣府が行った世論調査(働く目的は何か)によると、「お金を得るために働く」が過半数を占めており、自分のために働いている(生きがいをみつけるために働く)と答えた人は21.3%でした。
特に家や子供にお金がかかる30代、40代は、お金のために働くと答えた人が多く、働くことに義務感を感じている人が多いのではないでしょうか。
- 出典:内閣府大臣官房政府広報室ホームページ (当該ページのURL)
今の日本では、社会人になれば働くことはほぼ強制ですから、
働くということに、何かしら意味や理由をつけなければ、しかたがないということもあります。
この世論調査の結果からすると、働くことの目的はお金ですから、多くの人は、働きたくて働いているのではないと言えます。そうすると人間の思考は、働きたくはないのだから、働くことは嫌なことと考えます。
換言すると”働くことは辛くてしんどい”ということになります。
ということは、強制的に働かなくてはいけなくなった人は、
「辛くてしんどいことをしているんだから、給料をもらえる。」という思考になってしまい、
働くことがより辛いものとなっていき、
働くことは辛い ⇒ 辛いことをしているから給料をもらえる ⇒ 給料をもらえるから働く
という負のスパイラルに陥ってしまいます。
そうなると、お金のために働くという思考になってしまいますので、
よく耳にする「あと1日働けば2連休」というような言葉が飛び出すのです。
理想の働き方
「時間と場所に縛られず、自分の好きなことで稼ぐ。」
これは誰しもが思う理想です。
しかし、これを自分だけの力で実現していくためには、
相当な時間と労力を使い、大きなリスクも伴い、難しいです。
「働き方改革」の中で長時間労働の是正やテレワーク等の利用が挙げられています。
これが多くの企業で実現していくことにより、残業が減り、働くことだけに時間を使いすぎることが無くなります。そして、テレワークを実践し、自宅に居ながらにして仕事をすることができるようになれば、毎日通勤するために時間を使うこともなくなりますので、今までより、時間や場所に縛られることが少なくなり、自由度の高い働き方ができるようになっていきます。
ただ、雇われている以上は、好きなことで稼いでいくというのは難しく、
嫌なこともやらないといけませんので、完全に理想を実現することはできません。
もし、起業するのであれば、自由に好きな時に好きな場所で好きなこと(仕事)ができますので、本当の理想の働き方をすることもできますが、みんながみんな起業することに向いているとは限りません。
ですから、「働き方改革」の影響で働く時間が減った場合は、
自分の好きなことのスキルを磨いていく時間にあてたり、家族と過ごす時間を増やしてリフレッシュしたり、自身の活動に好影響を与えることをするのがいいでしょう。
そうすることで、自分の理想とする働き方に少しずつでも近づいていけると思います。
働き方改革は生き方改革
正社員で働く多くの人は、1日8時間程度働いており、働くことに1日の1/3もの時間を使っています。
これだけ多くの時間を使ってやっていることが、面白くなかったり、嫌なことだけしかなかったら、本当に時間がもったいないです。
仕事で嫌なことがあったら、少なからずその他の時間にも悪影響があるでしょう。
そうすると、仕事が上手くいかないと、他の楽しいはずの時間も楽しめなくなってきます。
つまり、働くことのストレスを軽減することができれば、他の時間も純粋に楽しむことができますし、自分は幸せだと感じる機会も増えてくるでしょう。
そして生きることと働くことがシームレスにつながれば、もっと幸せは感じやすいのではと思っています。
『働き方改革は生き方改革。』
この考えを基に、「働き方改革」の波に乗って、自分の生き方についても見直してみることが重要だと思います。
おわりに
今日は、最近ニュースでよく見聞きする「働き方改革」について、考えてみました。
私は今までサラリーマンとして10年働いて、嫌なこと・やりたくないことというのは山ほどありました。(今でもあります)
働き方改革で働く時間が減れば、嫌なこと・やりたくないことから、減らしていくでしょう。そうすると、そのしわ寄せはかならずどこかに生じますので、後のことも考えて、やらなくていいことは誰もやらなくていい様にしていかないと、結局他の人がやることになってしまい、意味がありません。
ですから、そんなことは、この世から消してしまえるように考え、使えるものは使って改革していくことが重要だと考えていますので、これからもIT技術等を使って効率化することを研究していきます。