お金の時間的価値
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この記事の目次

はじめに

「金は天下の回りもの」といいますが、その回っているお金を

 

いつもらうか? 誰がもらうか?

で同じお金でもその価値が変わってきます。

 

私たちは、日々働いてその成果として、お金を獲得していますが、そもそもお金自体(硬貨や札)にはほとんど価値はなくて、当然のことですが、”お金を使って何ができるか”という所に本当の価値があります。

 

お金についは、いろいろな考え方があり、お金とは何か?と考え出すときりがないですが、今日は自分なりの考えをまとめていきたいと思います。

 

いつもらうのか

「今日1万円もらうか、明日1万円もらうか、どっちが得?」

こんなこと考えたことあるでしょうか?

 

 

正解は今日もらうです。

 

今日1万円をもらえば、すぐに使うことができますし、微々たるものですが銀行に預けるだけでも金利が付きます。なお、これを元手に投資することで増やすこともできますので、明日もらうよりも今日もらった方がお金を増やせる機会は多いでしょう。

 

つまり、お金は時間を使って増やすこともできますし、早く手に入れたお金で何かに対して投資することもできます。

 

投資先として、どこかの企業の将来性に期待して投資することもできますし、自分の将来に期待して自分に投資することもできます。

 

今回は、自分の将来に対しての投資に限ってお話をしますが、自分に投資をするということは、自分の時間あたりの価値を上げることに繋がりますので、お金の時間的価値を自分の時間あたりの価値に転嫁しているとも考えられます。

 

ですから、やりたいことがあるのにお金がないからと諦めている人は、お金を借りてやるべきですし、お金を貯めてから実行するという考え方では、時間がもったいないです。

 

誰がもらうのか

例えば、あなたが1万円を誰かにあげようとする場合(こんなシチュエーションは、ほぼないですが)

 

・手元にお金がなくて、今すぐ1万円がほしい人

・手元にお金をたくさん持っていて、今すぐにお金をもらう必要がない人

がいたとします。

 

そうすると、同じ1万円でも、前者の本当に必要としている人にあげた方が喜ばれますし、もしかしたら、後々この人が大成してなん百倍にもなって返ってくるかもしれません。

 

つまり、同じ1万円をあげるにしても喜ばれる人にあげた方が、1万円の価値は高いということができます。

 

まったくお金を必要としていない人に1万円をあげたとしても、喜びはかなり薄いですし、どうせ同じあげるなら喜ばれることにお金は使いたいものです。

 

少し話は変わりますが、投資をする際にもこの考え方は適用できます。

 

最近は投資対象の企業が、環境(environment)、社会(social)、企業統治(governance)に配慮しているかが重要視されており、これらに配慮している企業に投資することを、頭文字をとって「ESG投資」といいます。

 

投資は、世の中が求めていることを実行している企業に対して行う、という考え方が基本ですから、お金は多くの人が支持するところへ集まっていくということです。

 

おわりに

お金は使わないで持っているだけだと、価値はありません。

 

お金を持っていると、何かあった時に安心という「お守り」的な効用を得ることはできますが、お守りを持ちすぎていても置く場所に困りますし、持っているだけでリスク、コストが発生し、意味もありません。それよりも、お金を使うことで、周りの人が幸せになれる方法を考えたり、自分の時間あたりの価値を上げることを考えた方が、自分のため、大きな話ですが日本経済のためにもなります。

 

いろんな意味でお金は大事ですが、お金の持つ本当の価値に焦点を当てて、目に見えているお金自体に囚われないように気をつけましょう。

 

 

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