この記事の目次
はじめに
先日、久々にセミナーに行ってきました。
行ったのは「RPAの取組および事例紹介」
という会計ソフト会社が主催のセミナーです。
セミナーといっても、半分ぐらいは商品の紹介でしたが、
前から興味のあったRPAの取っ掛かりには、いい機会でした。
RPAとは、ロボット・プロセス・オートメーションの略で、
ロボットを使っていろいろなことを自動化するシステムのことです。
税理士業界も人手不足が深刻で、
労働人口はこれから30年以上増えないと言われており、
税理士を目指す若者も減ってきています。
そう考えると、
いつかはRPAのようなシステムが当たり前になっていくのかなと。
私の周りでRPAに取り組んでいる人はいませんが、
ネット上ではよく話題になっていたり、
大企業など、実際活用しているところも増えているようです。
業界の状況
近年、クラウドやAI等のコストが大幅にダウンし、
業界内でも使われることが増えてきました。
私の周りでもFreeeやMFクラウドを使う人も増えてきて、
お客さんに勧める機会も増えてきています。
なお、噂によると、
シンガポールではAIによる税務相談が行われているそうで、
AIの実用化は進んでいるんだなぁと。
また、金融機関は従来の手数料だけでは稼ぐことが難しくなってきており、
最近は、相続や信託に力を入れているところが多くなってきていて、
ここも税理士事務所の仕事とバッティングすることがありそうです。
全部がいきなりなくなるわけではないでしょうが、
昔からの仕事は少しずつ減ってきていて、
仕事の仕方も変えていかないといけなくなってきています。
RPA(ロボット・プロセス・オートメーション)とは
RPAを簡単に言うと、
「パソコンを自動で動かす仕組み(プログラミング)」のことです。
今までプログラミングというと、敷居が高く、
なかなかやってみようとは思えなかったんですが、
最近のRPAシステムは、
プログラミングを日本語で可視化することができる様になっていて、
専門外の人でも簡単に使うことができるみたいです。
主なRPAベンダーとしては、
WINACTOR、UiPath、BIZROBO!、SynchRoidが紹介されていました。
これらのRPAで出来ることはだいたいどれでも同じだそう。
その中で選ぶポイントは、次の三点とのこと。
日本語対応されているか
サポートがしっかりしているか
セミナー等で使い方を学ぶ機会があるか
無料で使えるものもありますので、まずは一度触れてみましょう。
ロボットと働くとは
人間とロボットの違いをいくつか挙げるとすると、
人間
・融通が利く
・効率がいい
・間違える
・働く時間が決まっている
・給与が高くなりがち
ロボット
・融通が利かない
・効率が悪い
・間違えない
・働く時間が決まっていない
・コストは2~8万/月
という違いがあります。
これらを比較すると、人間に比べてロボットは単純作業が得意で、
コストを抑えて長時間働くことができます。
現状、ロボットが人間にとって代わることはできませんが、
人間の不得意な部分はカバーすることができます。
別の視点から考えると、
ロボットが得意とするところで勝負するのはできるだけ避けて、
ロボットができないことを探してやっていくのがいいということ。
おわりに
単純作業はおもしろいものではなく、
やりたくない人が多いと思います。
そこをロボットが代わりにやってくれるのであれば活用するべきでしょう。
また、効率化も大事ですが、
それよりもやりたくないことをロボットにやってもらって
「働く人のストレスを軽減する。」
これがRPAを使うメリットとして一番大きいかなぁと。
このように、AIやロボットは人間にとって脅威ではなく、
上手く活用して共存していくことが必要かなと思います。