論文校正
論文は書いたら終わりではなくて、読み返して文章の流れがおかしくないか、誤字脱字はないか、脚注の書き方、かぎかっこの使い方に間違いはないか等を何度もチェックしないといけません。
論文チェックは、書き直す度、書き足す度に行っていました。
徐々に増えていく文章を最初から最後まで何回も読むことになりますので、非常に疲れる作業です。
前にもチェックしたからと適当に飛ばし飛ばし読んでいると、最後の最後で間違いがたくさん見つかって、大慌てで修正しないといけないということにもなりかねません。
そうならないよう、論文を読んで確認する際は、いくつかのチェック項目を設けて、そのチェック項目沿って確認していました。
論文チェック項目
私がチェックしていたのは次の10項目です。
1、目次に書いた「章・節・項」と本文に書いた「章・節・項」にズレはないか。
2、漢数字、算用数字、半角、全角の使い方の統一はできているか。
3、かぎかっこ(『 』「 」( )〔 〕)や下線等の使い分けは統一できているか。
4、改行後の文頭に脚注が入っていないか。(文頭の脚注はNG)
5、句読点は適正か、一文が長すぎないか。
6、文字数、行間、文字ポイント、頁表示は適切か。(大学院の論文作成要領に沿っているか)
7、脚注番号と本文番号にズレはないか、孫引きをしていないか。
(孫引きとは、直接引用ではなく、他の文献の引用文をそのまま引用することをいう)
①書籍の場合 ⇒ 筆者『書籍名』(発行所、発行年)頁数。
②雑誌の場合 ⇒ 筆者「論文タイトル」雑誌名(発行所、発行年)頁数。
9、本文中使用した法令、通達番号等を全て確認したか。
(税務六法や国税庁HPで原文を確認) ⇒ 条文リストを作成してチェック
10、目次、本文、脚注のすべてにおいて誤字脱字はないか。
4万字も5万字もある論文全文を読むのは結構大変ですが、回数を重ねるたびに読むスピードは上がっていくので、1回に掛ける時間は少なくなっていきます。(修正した箇所を中心に確認)
特にチェックリストを使うと、論文をチェックする際にどこに注意を向ければいいのかが明確になりますので、集中力が上がって効率的にチェックができます。
おわりに
当てもなく間違いを見つけようと論文を読んでいても、なかなかその間違いに気づくことはできません。
大事なポイントや間違いやすいポイントを意識するため、チェックリストはおすすめです。
指導教授に論文チェックの際のポイントを聞いて、自分用のチェックリストを作りましょう。