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はじめに
大学院(博士課程前期)を修了したことにより、修士の学位を取得しました。
日本での最高学位は「博士(博士課程後期)」なので、修士はその一つ手前の学位にはなりますが、学校機関としては日本では大学院が最高機関です。
私の周りには、税理士となるため又は社会人になってから学び直しをするため、大学院へ行ったという話を聞いたことがありません。
税理士登録者の内訳を見ていると、税理士を目指して大学院へ行く人はたくさんいるようですが、それでも大学院に行く人は、社会全体からするとごく少数です。
学士課程修了者の大学院進学率の推移
下記は、文部科学省が公表している「学士課程修了者の大学院進学率の推移」です。
この推移をみると、理系の大学院進学率はかなり高いですが、それ以外の人文学、社会科学、保険、教育の分野は大学院進学率が低いことが分かります。
なお、租税法(税法)は社会科学に分類されるので、社会科学分野の進学率を見てみると、学士課程修了者の内の約3%しか大学院へ進学していないようです。
これを前提として計算すると、高等学校全卒業者数のうちの社会科学分野の大学院まで進学した人の割合は、53.7%×3%=0.88%しかいないということになり、社会科学分野の中の税法専攻となると、さらに少ないということになるでしょう。
修士課程への社会人進学率
また、大学院に進学した社会人の推移は次の通りです。
大学院の拡充により、社会人の受入れ数は大きく増えていますが、全体にすると人数は微々たるものです。
「学士課程修了者の大学院進学率の推移」によると、全体の大学院進学率は11%です。そして「修士課程への社会人の受入れ状況」によると、大学院の全入学数が約72,000人ですから、72,000÷11%で、大学への入学者数の合計が約654,000人。
数字から見ると、社会人になってから、わざわざ大学院へ行って学び直しをしようとする人はかなり珍しい存在であるといえるかもしれません。(それが税理士資格取得のためであったとしても)
おわりに
大学院では、学問と実務を結びつけるヒントを沢山学ぶことができますので、修了後は社会で活躍することが期待されています。
一部では、大学院を修了して税理士になった人のことを院面と揶揄する声もあるようですが、社会全体としては、修士は希少な存在であることは間違いありませんので、あまり気にする必要はないのかなと。
ただ、大学院を修了したことが凄いということではなく、そこで何を学んできて、その経験をどう活かすのかで、その価値は大きくも小さくもなりますので、勘違いしない様には気を付けたいです。
税理士界という小さい世界(ミクロ)だけで自分の価値を見るのではなく、社会全体(マクロ)で自分の価値を認識して、その経験を活かしていけるようにこれからも努力をしていきます。
最近料理にハマっています。
昨日おとついは、映画「chef」に出てくるキューバサンドがどうしても食べたくなり、食材集めから料理に時間を使いました。
予想よりも上手くできたので、満足感は高かったです。
映画と料理が好きなので、映画に出てくる料理を作っていくのも面白いかもしれません。