目的と手段の関係をとらえる
DariuszSankowski / Pixabay

この記事の目次

目的と手段

目的とは、最終的に何がしたいか。どうなりたいか。

手段とは、その目的を達成するための方法を指します。

目的を達成するために、一つの手段を継続していると、手段が目的となってしまうことがあります。

 

私は、税理士を目指していますので、昨年まで税理士試験を毎年受験していました。税理士試験を受けるのは、「税理士になって、自分の力で誰かの役に立ちたい。」という目的があるわけなんですが、私の場合は、この税理士試験が長期化してしまい

 

目的が

誰かの役に立ちたい ⇒ 税理士になりたい ⇒ 税理士試験に合格したい

と知らず知らずのうちに変換されて行ってしまったわけです。

つまり、目的が「税理士試験に合格する」となっていました。

 

昨年の税理士試験の受験後、このままいつ受かるかわからない税理士試験を受け続けることに不安を感じ、自分の将来や家族の将来について考え、当初の目的である「税理士として、誰かの役に立ちたい」ということを思い出し、何とか軌道修正しました。(ほんと危なかった)

 

自分を見つめなおす時間をもったことで、税理士になるための一つの手段である、税理士試験にこだわる必要はないと判断し、少しでも早く税理士になるほうが重要だと考え、大学院で勉強して税理士になろうと決めました。

 

知らず知らずのうちに手段が目的化することは、よくあります。

日々、自分のことを見直していないと思考が凝り固まって、目の前の継続してやっていることしか見えなくなりますので、定期的に目的を思い出すようにしましょう。

 

税理士になるには

税理士資格を取得する方法は大まかに分けると、以下の4つになります。

➀税理士試験で5科目

➁税理士試験で2科目又は3科目 + 大学院

➂税理士試験で2科目又は無試験 + 税務署勤務

④弁護士又は公認会計士

この中で、多くの人が選択できるのは①か②ですから、私はもともと①の予定でしたが、早期に目的を達成するため、②を選択しました。

税理士だけでなく、他の資格試験を受験している方又は受験しようとしている方は、今選択している方法が、自分にとって家族にとって最善の方法であるかを再検討することをおすすめします。

 

大学院を選んだ理由

早く税理士になるために、大学院を選びましたが、単純に「法律として税法を基礎から学んでみたかった」という思いもあります。

 

こういう言い方をすると、「税理士試験は、法律である税法の知識を試すものでしょうが!」

というお叱りを受けるかもしれませんが

税理士試験は科目ごと(法人税、所得税、相続税、消費税など)の試験なので、科目を横断しての勉強はあまりしません。これに対して、法律というのは日本国憲法にはじまり、民法、商法、会社法、租税法など様々な法律があり(法律は星の数ほどあると聞いたことがあります。)、特に実務をしていると、法律の縦横のつながりを感じます。(つながりがなくても、税法以外の法律が単独で影響することも多いです。)

 

ですから、税法と他の法律との関係を勉強することで、より多方面にリスク感知の網を張ることや、攻めの経営を考えることができますので、誰かの役に立てることも増えるのかなと思っています。

 

勉強する機会というのは、自分で作らないとできないですし、そういった理由からも大学院を選択しました。

(強制的にできる環境に身を置かないと、サボってしまうので・・・)

 

まとめ

日々の仕事や家事に忙殺されて、目の前のことでいっぱいいっぱいになっている人は多いと思います。

そういった人ほど、一度立ち止まって

・目の前の作業の目的は何か

・目的を達成するための手段は何があるか

・手段が目的となっていないか(なっていれば選びなおす)

を検討し、目的に向かって最短距離で進めるよう、定期的な目的の見直しをしましょう。

 

 

 

おすすめ記事