税理士試験の理論暗記「3回読んで暗記する方法」

この記事の目次

はじめに

税理士試験の理論の勉強方法は、暗記することがメインとなります。

 

私は理論暗記を初めた頃は、ただただ根性で覚えるものだと思っていて、何回も何回も書いて覚えようとしていました。ただ、書いて覚える方法では結果が出ず、私にはこの方法は向いていないということに数年たってから気づきました笑(手首も痛めました)

 

暗記の方法はいろいろありますが、自分に合った方法でないと結果が出にくいかなと思いますので、その方法を探す必要があります。

 

暗記の方法を大きく分けると

➀書いて覚える方法

➁読んで覚える方法

➂聞いて覚える方法

の3つの方法があります。

 

税理士試験に限らず、暗記する際にはこれら3つの方法のどれか一つ、又は複数を選択することとなります(これらの方法を複合して暗記する人もいます)。ただ、どの方法が自分に合っているかは試してみないと分からないので、いろいろやってみましょう。

 

ちなみに私は、➁の読んで覚える方法を採用し、消費税法に合格しました。

 

私が実践した方法が他の人に合うかはわかりませんが、成功した一つ方法として参考にしてください。

読んで覚える

私は大原の通信制を受講、理論暗記には「理論サブノート」を使っていましたので、いわゆる「理サブ」を前提にお話ししていきます。

 

読んで覚えるといっても、いろいろなやり方があります。声に出して読むのか、暗唱するのか。サッと読むのか、じっくり読むのか。

 

声に出して読むかどうかは、声を出して読める環境にいるときは、声に出して読んだ方がいいと思っていて、目で見るだけよりも耳でも聞き取るほうが、五官の内、二官を使っているので暗記しやすい気がします。

 

そうすると、あとはサッと読むのか、じっくり読むのかのどちらがいいかなんですが、私はサッと読むを1日に何回もやっていました。

 

サッと読むと、じっくり読むについて具体的に言うと、次のような感じです。

 

理論サブノートの

➀1-1から順番に流してサッと読む方法(回数重視)

➁一文を読んで覚えたら、その一文を隠して覚えているか確認しながら、一文づつじっくり読む方法(質重視)

 

過去、大原の先生に「理論暗記はどうするのが覚えやすいのか」と質問したときは、➁の質重視の方法を勧められたので、②の方法を試してみましたが、一文を覚えた後に隠して覚えているかの確認をしているときに、すぐに忘れてしまう自分に嫌気がさして上手くいきませんでした笑。

 

その後、思い切って➀の回数重視の方法に切り替えて暗記を進めていくと、前に読んだ理論を忘れているかどうかという確認をする機会があまりないので続けていくことができましたし、回数を重ねるごと、徐々に全体の理論構成を把握できるようになり、暗記の精度も上がっていったように思います。

 

短期記憶と長期記憶

➀の回数重視の方法で覚えやすくなったとはいっても、当然に1つの理論を1回読んだだけで覚えることはできませんので、何度も何度も読む必要があります。

 

記憶には短期記憶と長期記憶という区分があり、重要でない記憶は自然と忘れていくように短期記憶に置かれ、数分すれば少しづつ忘れていくようになっていて、数日で完全に忘れてしまいます。

 

つまり、税理士試験の本試験まで理論を覚えておくには、理論を長期記憶に置いておくことが必要となります。

 

長期記憶に置き換えるためには、自分の脳に理論は重要なことだと理解させないといけませんから、
それを示すためには、時間をかけて覚えるか、覚える回数を増やすしかありません。

3回読んで暗記の方法

回数を増やすといっても、理論の数は1科目で50~100題くらい(科目によって大きく違います)ありますので、はじめは1回転するだけでも相当な時間がかかってしまいます。

 

例えば1-1から暗記をしていくとすると、最後まで進んだころには1-1の理論はほとんど忘れてしまっています。ただ、1回目より2回目、2回目より3回目の方が覚えていることも多いので、これを何回も何回も繰り返していき、少しづつ定着率を上げていくイメージです。

 

私の場合、繰り返し読んで覚えるといっても、最初(1-1)から順番に最後まで読んでいくのではなく、1つの理論を3回づつ読んで次の理論へと進めていく方法をとっていました。

 

具体的には次の①~⑨までのような感じです。

 

①1-1  ②1-1  ③1-2  ④1-1  ⑤1-2  ⑥1-3  ⑦1-2  ⑧1-3  ⑨1-4  ・・・・

(⑤以降は二歩進んで一歩戻るイメージ)

 

こうして進めていくと、1回の暗記作業で同じ理論を3回読むことができるので、1回1回の「覚えられていないかも」という心理的な負担が軽減され、かなりスピードを上げて進めることができました。
(1回目で覚えられなくても、すぐに次の覚えるチャンスがやってくると思えます。)

 

この方法を採用するにあたって、念頭において欲しいのは

 

覚えていない可能性があっても、止まらずに、とりあえず回数をこなす。

 

この方法は、とりあえずやるということだけに集中できますので、私にとっては雑念がわかずに効率的でした。

 

ちなみにこの方法は、「脳にまかせる勉強法」という本を参考にしました。

脳の特性を活かした勉強法について、書かれていて非常にためになりましたので、気になる方は是非読んでみてください。

 

 おわりに

今回は、私が実践した税理士試験での理論暗記の方法をご紹介しました。

 

私は、もともと暗記が苦手という意識があり、暗記作業をしていても、心理的不安(覚えられていないかも)が生じてしまうので、心理的不安を感じる機会が少なく、やっている感を得られやすい暗記の方法を考え、探しました。

 

ただ、はじめにも書きましたが、どんな方法が自分に合うほかは、やってみないと分かりません。特に税理士試験の理論暗記は人それぞれでしょう。同じように見えてもその人なりの工夫があるものです。

 

どんな方法を採用するにしても、自分なりの工夫を入れていくようにしましょう。

 

 

 

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