大学院に競争意識を持ち込まないほうがいい理由
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この記事の目次

はじめに

大学院で論文を書いて修了するには通常2年を要します。

 

入学する前は2年は長いと思っていましたが、M1の1年間は慣れた頃に終わってしまい、現在M2も終盤に差し掛かっていて、この1年もあっという間に終わりそうな気配がしています。そして、論文の締め切りも迫って焦りが出てきている今日この頃です。

 

論文への着手が早かった分、周りの人よりは執筆自体は進んでいますが、論文は周りの人との競争ではないので自分のテーマを掘り下げて自分が納得できる論文を書きたいと思います。

 

大学院に競争意識は必要ない

私が大学を卒業したのは10年以上前で、大学を卒業してからは競争試験である税理士試験を受け続けてきました。その流れのまま、大学院へ競争意識を持ったまま入学しましたが、大学院に競争意識は必要ありませんでした。

 

大学院の入試は競争かもしれませんが、入学してからは自分のテーマを見つけて、そのテーマについて研究し、自分なりの答えを出すことが目的なので、税理士試験のように横の人と競う必要はありません。指導教員により書けるテーマに縛りがある場合はありますが、基本的には自分で選んだ一つのテーマだけにフォーカスして、それぞれ自分のペースで研究を進めることができ、みんなと横並びにゴールを目指せます。

 

税理士試験は競争試験

私は、税理士試験の専門学校に通っている時、友達は一人もいませんでしたし、作ろうとも思いませんでした。周りの人をライバル視してしまい(自分はそれほど実力もないのに笑)しんどかったので、途中から通信に切り替え、通学の時も話しかけようという気もあまりなかったように思います。

税理士試験の受験生同士、目指す方向は同じなのですが、全員で手を取り合えないのが競争試験の辛いところです。

 

試験は答えがあるものなので、反復継続して問題を解き、自分の中に解き方を定着させることが重要で、その都度、誰かに意見を聞く必要性は少なかったかなと(自分なりの方法を確立できれば特に)。

 

今となっては、そんなこと気にせずに色んな人に話しかけて、情報交換すればよかったなと思います・・・

 

他の人に意見を聞く

論文指導では「事案を知らない、はじめて読んだ人でも分かるように書くこと」とよく言われます。自分の論文の内容は自分が一番分かっているので、意識しないとどうしても自分が分かるレベルで文章を書いてしまいます。前提条件が抜けていたり、説明が不親切になりがちです。

 

そういう時は、自分の論文にあまり触れていない人に読んでもらい、疑問点や不明点を出してもらうことが効果的です。私も定期的に同期(M2)に読んでもらったり、M1の授業に参加して意見をもらったりしています。そうすることで、思いもしなかった抜けが見つかったり、次の方向性が見えてきたりします。

 

ここで競争意識や変なプライドをもっていれば、M1に意見を聞くのは・・・と思ってしまうかもしれません。競争意識やプライドは捨てて意見をもらう。これが大事で、何なら自分が一番レベルが低いんだと考えるくらいがちょうどいいのかもしれません。

 

そして、中間報告会が、他の教授に意見をもらうための会でもあります。どうしてもビビってしまいますが、前向きにとらえましょう。

 

おわりに

競争することで自分の力を発揮できるということはありますが、基本誰かと競うのが好きではありません。

 

私は、自分が先にはじめたことでも、後で来た誰かが競ってきたら、他の人でもできるんだから自分がやる必要はないかなと思ってしまい、競うことは避けてまた別のところを目指すという特性があります。そういう意味でも、私には他の人と競う必要がない大学院が向いているのかもしれません。

 

肩を張って生きるのは疲れるので、できるだけ自然体で生きられるように、捨てていいものは捨てたいと思っています。

 

 

【編集後記】

大事なことや緊張することがあると、ついつい別のことをやってしまうのが私の悪い癖です。

 

明日は論文の中間報告会。そのことを考えると無性に文章を書きたくなりました。文章を書くと何故か落ち着きを取り戻せますので笑。

 

何はともあれ、明日を乗り越えないと。

 

 

 

 

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