批判に耐えうる論文を書くために生の声を聞きにいく(ディベート大会)
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はじめに

論文の執筆に際しては、自分の意見や考えを文献から引用をして、根拠を用いて書くだけではなく、自分とは違う意見についても触れる必要があり、自分とは違う意見を受け入れた上で自分の意見を示す必要があります。

 

その課程は地味で辛いものですが、これを積み重ねていくことで、批判や反対意見にも耐えうる論文に仕上がっていき、いい論文となっていきます。

 

論文を書く意義

自分一人の勉強で得られる知識や経験はそれほどありません。テーマに関係する論文や書籍を全て一人で調べて、手あたり次第にあたっていったとしても、たった2年で収集して読んで理解できる量は知れてます。

 

インターネットの力を使えば、たくさんの情報も短時間で集めることができますし、文献の複写も国会図書館等にオンラインで複写依頼をすれば文献を簡単に手に入れることができるので、その文献だけで論文を書き上げることが可能かもしれません。

 

しかし、論文は自分一人の考えを書くだけのものではなく、反対意見に反証出来て説得できるだけの力が必要です。その力をつけるためには多くの批判を受けて、それを論文に取り込み少しづつ強くしていくしかありません。

 

その少しづつ強くしていく過程こそが論文を書いていて楽しい時間であり、思考や理論が鍛えられる過程でもあり、論文を書くことの目的でもあります。

 

また、論文を書く際には、先行研究を土台にして論文を書くことになりますので、自分の書いた論文が次に同じテーマの研究する人の土台になることもあります。判例の積み重ねで法律条文の解釈が明確になっていくことと同じように、論文の積み重ねで学説が明確になっていきますので、自分のその一端を担っていると考えることで、自分のやっていることの意義も自認することができるかなと思います。

 

人の意見を取り入れる方法

➀論文、書籍、判例評釈等を読んで引用する

➁研究内容を発表して意見をもらう

➂人の報告や討論を聴講する

 

論文を書くには➀は必須ですし、➁は大学院に行っていれば授業や報告会でその機会は必ずあります。ただ、➂については自分から積極的に探して参加しないとその機会は得られません。

 

先日、とある情報筋から私の論文にテーマと同じテーマでディベートを行うという話を聞きました。

ディベート(debate)とは、ある公的な主題について異なる立場に分かれ議論することをいう(広義のディベート)。討論(会)とも呼ばれている。

Wikipedia参照

 

今回は聴講したのは、大学院生と若手税理士のディベート大会でした。

 

ディベートは納税者側と課税庁側に分かれて、先攻後攻を決めてお互いに制限時間内に質問を投げかけ、その討論の内容を評価するといったものです。

 

聴講している中で、特に新しい論点等はありませんでしたが、多くの人が疑問に思う点や攻めるべきポイントというのを再認識できました。また、ディベートの講評では審査員の方の言い回しがカッコよかったので、さっそく自分の論文に取り入れました。

 

大学院では、学内の教授や学生の考えを聞く機会はありますが、学外で他の人の考えを聞ける機会はありません。自分の論文が記録として残ることを考えれば、多くの人の生の声を集めるのは非常に意義があることだと思います。

 

おわりに

急がば回れというように、わざわざ時間をかけてディベートを聞きに行ってよかったです。結果として、自分の考えが間違っていないということを再認識できましたし、カッコいい言い回しを取り入れることもできました。

 

昨年もディベート大会の聴講に行きましたが、昨年は大学生同士のディベートでしたので、今年の方がハイレベルな内容でした。

 

もし自分がその場に立っていたとしても、上手く答えられなかっただろうなと思いましたが、最後の口頭試問で同じようなことになるかもしれませんので、これを参考に今から準備しておきます。