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ウィンザー効果
ウィンザー効果という言葉は聞いたことがあるでしょうか。
これは心理学用語なんですが、人は一次データよりも誰かの体験談や経験談の方が信用しやすいという心理的効果のことを言います。口コミやレビューが重要視される理由の一つです。
例えば、ここ最近の新型コロナウィルス関連のことでも、このウィンザー効果が強く働いているなと感じています。
まだ日本で流行する前は、国内ではそれほど情報はなかったわけですが、中国からSNS等で拡散された情報を目にする機会はあったかと思います。
その情報が、誰かが新型コロナウイルスにかかって死亡したというような、体験談的な情報であれば信用度が増しますので、新型コロナウイルスが実際よりも脅威であると、多くの人に刷り込まれている可能性はあるのかなと。
こういった情報が広まって多くの人がパニックになっています。
そして、これと同じように、トイレットペーパー等の紙類がなくなるという情報が拡散され、実際にドラッグストア等で在庫がないという状況を、それを見た人が体験談として発信することにより、嘘の情報が広まり、パニックを引き起こしています。
冷静さを失った人間は怖いなと感じましたし、経済は感情で動いているということを実感しました。
テレビCM等でも使われている
このウィンザー効果、身近なところでいうと、テレビCM等でもよく使われています。
「当社商品の利用者の内、99%が満足と回答!」というような商品の紹介CM、よく見かけますよね。
そして、その商品利用者が延々とその商品について語っています。
全てがそうではないのですが、商品の効果をデータ化してみたら、利用者が述べているほどの効果は期待できないと分かることが多いです。
しかし、こういった手法を使ってCMを作るということは、やはり商品が売れやすいのでしょう。
商品表示法により、誇大広告は禁止されていますが、今でもこういったCMは見かけます。
ブログに体験談や経験談を書く理由
ブログを書く上でも、このウィンザー効果を意識して、自分の経験談や体験談を中心に書いています。
読み手が求めているのは経験談なので、経験談を書いた方が、自分しか書けない文章になりますし、自分の考えを語ることもできます。
ただ、読み手としては、体験談は全ての人に当てはまるわけではないということは意識しておいた方がいいでしょう。
そして、その体験談の裏付けとして、一次データについても知っておいた方がいいかなと。
書き手というのは、一次データを自分の言いたいことを表現するために並び替えたり、組み合わせを変えたりして、自分の都合のいい様に表示するものなので、誰かが述べた見解をそのまま信じることがない様に気を付けましょう。
これはブログに限らず、テレビニュースや新聞等でもです。
おわりに
新型コロナウイルス関連のニュース等を見て、多くの人がパニックになっている状況があったので、人間の心理について書いてみました。
人間の不安という感情はパニックを引き起こし、行動力を増大させます。
これに乗っかってしまうと、余計にパニックが広がりますので、自分もパニックになる可能性があるということを知っておくと、もしもの時に冷静になれるのかなと思います。
【編集後記】
確定申告シーズンは土曜日出勤があるんですが、自分の仕事はほぼ終わっていて、こういった状況の中、出勤する合理性が見いだせずに、少しイラっとした土曜日でした。
今週も一週間頑張ります。