年末調整の用紙。内容が複雑すぎて正しく理解して書ける人がほとんどいない。

この記事の目次

はじめに

税理士業界では、一般的に12月~5月頃まで繁忙期と言われています。

12月は年末調整。
1月は法定調書合計表、給与支払報告書及び償却資産申告書の作成・提出。
2~3月は所得税の確定申告。
5月は法人の3月決算。とイベントが目白押しです。

 

今は、ぼちぼち年末調整の用紙が集まり始めたので、
記入内容のチェックやシステムへの入力作業をしているところです。

 

また、今年から年末調整で書いてもらう用紙が一種類増えたので、
注意しながらすすめています。

 

年末調整の資料

年末調整で書いてもらう用紙は今年から次の3種類となりました。

➀扶養控除等申告書 ➁保険料控除等申告書 ➂配偶者控除等申告書

このうち、➂の用紙が今年から増えました。

 

これらの用紙は、各会社や事業所に11月の後半頃、
年末調整の手引きや源泉所得税納付書等と一緒に税務署から封筒で郵送されてきます。

 

少し前までは、➀➁の書類が各3~4枚封筒の中に入っていたんですが、
経費削減のためか、最近はそれぞれ各1枚しか入っておらず、
足りない分はコピーするか、国税庁のホームページからダウンロードする必要があります。

 

また、これらの用紙は、封筒の中に入っている「源泉徴収税額表」にはさんであり、
ぱっと見は用紙が入っていないように思うこともあるようで、
毎年、数名のお客さんから「用紙が入っていないようだ」という連絡を頂きます。

 

封筒には、手引きや冊子がたくさん入っていますので、
一冊づつパラパラめくってどこに用紙があるのか探すのも面倒です。

できれば年末調整の用紙は冊子に挟まずに、
封筒へダイレクトに入れておいて欲しいなと思います。

 

収入金額と所得金額

収入概念と所得概念については、この業界にいる人はわかりますが、
そうでない人は、その違いを知らないということが多いと思います。

 

しかし、年末調整の用紙には収入金額と所得金額を書く箇所があって、
回収した用紙をチェックしていると、大多数が、
空欄になっているか間違っているかのどちらかです。

 

そして、どちらか一方の金額しか書かれていない場合は、
その書かれた金額が、収入金額か所得金額かがわからないことがあり、
質問をしなければいけないということも多いです。

 

年末調整の用紙に記入する人は、我々業界の人間ではなく
それ以外の業界の人が大多数なので、そこを配慮して、
記入する金額の欄を「収入金額」だけに統一してくれないかなと思います。

そうすれば、無駄な質問をすることも減るだろうと考えるところです。

 

おわりに

年末調整の用紙等は、誰目線で作っているのだろうと疑問に思います。

もう少し一般の人にわかりやすいようになれば、
書く人も見る人もミスしにくくなるのになぁと思うところです。はい。

 

 

おすすめ記事