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はじめに
簿記を勉強したことがある人なら知っている「借方」「貸方」。
端的に言うと、「借方」が左。「貸方」が右です。
仕訳を切るとき、例えば「お金を100円借りて現金でもらいました。」という場合は、
現金100 / 借入金100 となります。
逆に「お金を100円貸して現金で渡しました。」という場合は
貸付金100 / 現金100 となります。
お気づきだと思いますが、借入金が「貸方(右)」にきて、
貸付金が「借方(左)」にきますので、
専門用語での呼称と、科目名のイメージが合致していません。
多くの人が、簿記をややこしいと思い、挫折する一つ目のポイントはここです。
「借方」「貸方」のルーツ
日本で一般的に用いられている複式簿記の期限は、
13世紀頃のイタリアで商人が帳簿を付けるのに利用していた方法である
というのを聞いたことがあります。
当時の帳簿は自分を中心にして考えるのではなく、
相手側の立場に立って帳簿を付けることを基礎としていたそうです。
専門用語だと意識する
長い期間同じ業界の中にいると、
専門用語を専門用語であると意識しなくなってしまいます。
自分は普段通りに話しているつもりでも、
ふとした瞬間に専門用語は出てしまいます。
しかし、話をしている相手によっては、分からない言葉が出てきても、
いちいち突っ込まない場合が多いので、
普通に通じていると勘違いしがちです。
誤解や認識の不一致を生む原因にもなりますので、
今、専門用語を話しているのだという認識が必要かなと思います。
おわりに
専門用語を使って話をすると、
何となく「この人知っているんだな」という印象を与えます。
解説を入れながら適度に使うことは効果的ですが、
何となく使うのは避けたいところ。
今自分が専門用語を使っているという認識を持って、
使っていくようにしたいですね。