競争と共存。インプット中心の勉強とアウトプット中心の勉強。
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この記事の目次

はじめに

税理士資格を取得するには、税理士試験科目を5科目合格する必要があります。

 

また別の方法として、税理士試験の一部科目の免除を受けられる大学院を修了して、
大学院で執筆した論文を国税庁へ提出して認定を受けることで、
2科目の免除を受ける方法もあります。

 

一概にどちらがいいとは言えませんが、
選択肢があるというのは知っておきたいところ。

 

また、どちらを選んだとしても、
その勉強は必ず自分の役にも、人の役にも立ちます。

 

競争と共存

税理士試験は競争試験ですから、極端に言うと周りの人はみんな敵で、
その人達よりいい点数を取らないと合格を掴み取ることはできません。

 

私は、税理士試験を受験していたときは、
基本は平日の夜に授業を受けており、長い期間通学していましたが、
受験予備校で仲のいいといえる人ほとんで出来ませんでした。

 

そして、通学から通信に切り替えてからは、誰にも会うことがなく、
試験に受かるため黙々と計画通りに勉強を進めていく。
税理士試験は孤独な戦いだと思います。

 

これに対して大学院は、授業がディスカッション形式なので、
強制的にいろんな人とコミュニケーションをとることになりますし、
他の院生と自然に仲良くなります。

 

あくまで個人的な見解ですが、税理士試験は他の人よりも
いい点数を取らないといけないので、
どうしてもギスギスした関係になってしまうのかなと。

 

私は、大学院に入学してすぐの頃は、
税理士試験の勉強をしていたときの感情をまだ持っていましたので、
周りの人を警戒していました。

 

しかし、大学院は競争するところではなく、
個人個人のレベルを引き上げることが目的なので、
税理士試験の勉強とその目的が違います。
(大学院の先生は、訴訟を提起出来る税理士になって欲しいと仰られていました)

 

税理士試験が競争であれば、大学院は共存といったところでしょうか。

 

インプットとアウトプット

税理士試験の勉強は、本試験で早く正確にアウトプットできるようになるため、
インプットを中心に勉強を行います。

 

これに対して大学院の勉強は、自分の考えをアウトプットして、
他の人と意見を交えて、議論をして結論を導き出していきます。

 

そして、自分の考えをアウトプットする前提として、
議論の前に各人が下調べをして議論できるだけの材料を集めておくことが必要となります。

 

どちらの勉強も、インプットしてからアウトプットするということに変わりません。

 

しかし、インプット中心の勉強か、アウトプット中心の勉強かの違いがあり、
勉強する方法により鍛えられる部分に違いがあるということです。

 

おわりに

いずれにしても、ほとんどの人は、税理士資格を取得するためには、
税理士試験を受験しないといけませんので、
インプット中心の勉強は必ず経験します。

 

大学院に行くか行かないかは、人それぞれですので、
アウトプット中心の勉強を経験できるかどうかはわかりません。

 

私は、どちらかというとインプットよりも、アウトプットする方が苦手なので、
自分に足りない部分を補うという意味でも、
アウトプット中心の勉強をすることで役に立っていると感じています。

 

それは、話し方や、文章の書き方にも顕著に表れるもので、
自分で自分の成長を感じることができ、自分の変化を感じることができると、
勉強するのがより楽しくなると思います。

 

 

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