簿記を学んで得られる効果4点

この記事の目次

はじめに

簿記3級、2級の資格を取得したのは10年以上前で、当時と今とでは試験問題の難易度が上がっていると聞きます。

日商簿記の採点委員をしていた時も、こんな難しかったかなと思いながら採点していました。

 

簿記の勉強は、就職のためや公認会計士や税理士を目指すための基礎として学ぶ人が多いと思いますが、そうでなくても知っておいて損はない、というか知っておくと役に立つ知識であると思います。

 

今日は、私が思う簿記を学んで得られる効果4点をご紹介したいと思います。

    1. 世の中の仕組みをしるきっかけになる
    2. 仕訳で会話ができる
    3. フローとストックを意識できる
    4. 家計管理が上手くなる

 

世の中の仕組みを知るきっかけになる

簿記を学ぶということは、帳簿記入の仕方やその仕組みを学ぶことです。

会社や事業者は取引の都度その内容を詳細に帳簿に記入していますので、帳簿の記入の仕方を学ぶということは、会社や事業者の行っている経済的取引の本質を知ることにもつながります。

世の中の経済的取引は全て仕訳に起こすことが可能なので、簿記を学ぶと、この取引はどういった仕訳になるのかなと考えることがありますし、その仕訳を起こすためには、その取引の実態を知る必要があり、自然と経済の仕組みを勉強する機会が作れます。

これをきっかけに進む方向が広がることもあると思います。

私も簿記を勉強したことがきっかけで、税理士を目指すようになりました。

 

仕訳で会話ができる

簿記を学ぶと専門用語がたくさん出てきます。

借方、貸方、貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、試算表、、、、、等々。

専門家の人同士が専門的な話をするときは、専門用語を使った方が話が早いので、現場ではこれらの用語がバンバン飛び交いますし、取引の説明は仕訳でした方が早いことも多いです。

 

例えば、「4/29に〇〇商事に商品を100円で売って、その代金は後日に回収する予定」という取引について説明するときでも、シンプルに仕訳で表現すれば、

「4/29(売掛金)/(売上)100」

となります。

 

文章よりも仕訳の方がシンプルなので、仕訳を見ただけで、直感的にどんな取引があったのかを理解することが可能です。

仕訳を知っている人同士であれば、その取引をシンプルに伝えることができます。

専門用語の利便性は、簿記に限らずどんな世界にでもあると思いますが、簿記は全ての会社や事業に必要な知識なので、訳で会話できると経理事務の効率化や経営判断の意思決定のスピード化につながるかなと思います。

 

フローとストックを意識できる

仕訳は、単体でその取引の内容を知ることができ、仕訳を積み上げることで試算表を作って財産状態や経営成績を把握し、決算時には貸借対照表や損益計算書の財務諸表を作り、これを基礎として税務申告書を作成することが必要です。

 

損益計算書には売上・費用を記載しますので、その期間の損益を把握することができます。

ざっくり言うと、損益計算書は一定の期間内に流れたお金の量(フロー)を表しています。

そして、貸借対照表には資産・負債を記載しますので、その時点での事業に係る純資産(資産ー負債)を把握することができ、フローとして流れてきたお金のうち、溜まっているお金の量(ストック)を表しています。

 

このフローとストックを意識できるようになると、お金の流れを試算表の数字から追うことができるので、お金の使い方や溜まり方を確認することができ、意思決定をスピーディーにできるようになります。

 

 

家計管理が上手くなる

家計簿をつけて、家計の試算表を作ることまではしなくていいと思いますが、家計のフローとストックを常に把握できるようにしておいて損はないかなと。

 

私の場合、支払いは基本カードでしていますので、カード明細を見れば一定期間のフローはわかるようになっています。

そして、預金口座は全てネットバンキングに登録していて、そのネットバンキングとMoneytreeという家計管理アプリを連動していますので、ストックがいくらあるのかも常に把握しています。(カード明細も連動)

 

また、ここには株価変動による時価残高の連動や、生命保険の現時点での解約返戻金相当額も入力していますので、家計のストックを一元管理することが可能です。

このように、簿記の知識から発展させていくと、家計管理のコツみたいなものも分かってくるかなと思います。

 

おわりに

今日は、簿記を学ぶことで得られる効果4点をご紹介しました。

    1. 世の中の仕組みをしるきっかけになる
    2. 仕訳で会話ができる
    3. フローとストックを意識できる
    4. 家計管理が上手くなる

 

簿記の知識はどんな職業でも役に立つ知識であり、発展させれば家計管理するのにも活かせます。

就職活動する際のアピールポイントにもなりますので、有利になることもあるでしょう。

また、お金の流れを常に把握しておくためにも、お金を動かす立場にある方や、経営者の方にも是非知っておいて欲しい知識です。

もし、何か資格の勉強をしようと考えているのであれば、簿記の勉強をおすすめします。

 

【編集後記】

今日は天気がいいので、子供たちと琵琶湖に散歩に行こうかと思います。

最近は遠出ができないので、近所で遊ぶことが多いですが、こういうときに自然が多い田舎に住んでよかったなと。

 

簿記って英語でBook keepingって言うんですね。

パーマリンクを作成するときに翻訳して初めて知りました。

 

 

 

 

おすすめ記事