不明確な言葉は、勘違いを生む。
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この記事の目次

はじめに

「あの人、気が利かないなー」と思うことありますか?

 

でもどうでしょう?「あの人は気が利かない」と思うことは、
相手にとって自分もそう思われている可能性ってないですか?

 

気を利かせてほしいことをアピールしていないと、
何をやってほしいのかは分かりませんし、
「一般的に考えればわかるやろ」と思うこともあるかもしれませんが、
人によってその「一般的」が違うこともあります。

 

判例等を検討していると、こういった抽象的な表現の意味内容が問題になっていることが多いです。
(「社会通念上」「一般に公正妥当と認められた」
「不当に負担を逃れた」とか、これだけでは、何を言っているのかよくわかりません。)

 

こういった抽象的な言葉は、使った方がいい場面もありますが、
非常に分かりにくいですし、自分が使っている言葉や、説明の仕方に問題があるのかもしれません。

 

不明確は間違いの元

意思は明確に伝えないと、聞いた方は自分なりの解釈をしてしまう恐れがあります。

 

例えば、よくあるのが「あれ、やっといて」というやつ。

 

上司と部下が以心伝心できていればこれで伝わるのかもしれませんが、
まぁ伝わってないでしょう。

 

上司と部下の関係が悪ければ、「あれってなんですか?」と聞き返すことをせずに、
そのまま「あれ」の処理は進んでいくわけで、結果として出てきたものが、
上司の思っていた「あれ」と違っていたら、部下は怒られます。

 

極端な例でしたが、指示が不明確だと、多少なりともこういった勘違いは生まれてきます。

 

企業内部だけの話だけであれば、間違って怒られたですみますが、
企業外部や、諸官庁とのやり取りで、不明確な表現を使っていると、
怒られるだけではすみませんので注意が必要です。

 

明確な伝え方

誰かに何かを伝える際には、細かなことを先に伝えるよりも、
一番最初に「なぜそれをするのか、その目的(ゴール)は何か」を伝えた方が、
間違えは起こりにくいのではないかと思います。

 

聞き手は、目的(ゴール)が見えていない状況で細かなことを先に聞いても、
イメージしにくいです。

 

特に、ビジネスの上で、話をする際には、結論をはじめにもってきて、
大きな話から小さな話へ少しづつ話していくのが、聞いている側は理解しやすいと思います。

 

最悪、目的だけを伝えていれば、結果も大きくはみ出すことはないと思います。

 

おわりに

人に何かを伝えるのは非常に難しく、自分の思っていることを100%伝えることはほぼ不可能です。

 

ですからそこは割り切って、目的さえ伝えておけば少しずれが生じても、
すぐに軌道修正は可能ですし、伝える時は「目的(ゴール)は何か」を伝え、
依頼を受ける時も、「目的(ゴール)は何か」を聞くように気を付けています。

 

目的さえしっかり持っていれば、いろいろな手段があることに気づきますし、
自分の軸となりますので、常に意識しておきたいです。

 

 

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