税理士試験受験暦10年超。なかなか結果を出せない人の特徴4点。
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この記事の目次

はじめに

私は税理士試験を10年超にわたり受験してきました。受かる人は一発で受かって、受からない人はいつまでたっても受からない。何が違うんでしょうか。

 

この記事は、税理士試験になかなか受からない人のマインドを知り、受かる人のマインドになるための記事です。

 

私の過去の戦績は次の通りです。

 

平成19年 簿記論〇 財表×

平成20年 財表×

平成21年 財表×

平成22年 財表×

平成23年 財表×

平成24年 財表◯

平成25年 固定資産税×

平成26年 消費税×

平成27年 消費税×

平成28年 相続税×

平成29年 消費税〇

 

3科目そろえるのに11年。ひどいもんです笑。

 

やる気あるのか?と言われても仕方がありません。正直、全く勉強しないで受験したこともあります。特に平成19年に税理士事務所に就職し、そこで強烈なパワハラを受けいたということがあり、精神的に参っていたので、勉強どころではありませんでした。現に職場を変えた翌年の平成24年に財務諸表論に合格しています(合格率が高かったことが関係してるかも笑)。

 

そういう経験を踏まえて書いた記事がこちら。

 

今となっては、勉強しないで受かるわけがないと思うんですが、当時はもしかしたらという気持ちがありました。(受けなければ1%の望みもない・・・)

受からない人(私)の特徴は次の4点。

・苦手を後回しにする

・他力本願

・合格ラインを自分で決めてしまう

・すぐ流される

 

そこで、こうなってはいけないという反面教師の役割を担うべく「税理士試験が長期化する人の勉強方法」を記しておきます。

 

ちなみに、現在は大学院に通ってまして、このままいけば何とか税理士になれるかもしれません。みなさんも諦めてしまわない様に、こんなダメな人もいるんだということを知っておいてください笑。

 

受からない人の特徴4点

苦手を後回しにする

合格できない人は総じて苦手を後回しにします。

私は暗記が苦手でした(というか、自分は暗記が苦手と思い込んでいました)。苦手意識があると、どうしても後回しになりがち。

 

当然(?)、私もそうでした。

こう見えても(見えてない)私は、どの科目も計算問題は得意で、模試で計算問題は合格点を取れることが多かった(はず)。その証拠に、簿記論は一年目で受かっています(どや顔)。

 

しかし、私には、苦手なものは苦手なままとしておくという性質があり、理論はいつもボロボロ。それなのに、理論暗記より計算問題を優先させる毎日。私の場合、苦手なことはほっておいても得意にはなりませんでした。苦手なことは先につぶしておきましょう。

 

苦手も得意も平均的に勉強するのが大事です。

 

他力本願

そんな中で私が頼りにしていたのは、税理士試験予備校の本試験予想!

 

本試験直前になると、予備校の先生から「今年はこの理論が出る予感がします!」というお告げがいただけます。私は「待ってました!」といわんばかりに前のめりで聞いていました。

まさに他力本願。他力本願の鏡のような男です。

 

そんな他力本願男が税理士試験に受かるはずもなく・・・

 

予想は予想。

 

合格は自分の実力で勝ち取るべきものです。

 

私みたいに人の予想を前のめりに聞くのはやめましょう。のけぞって聞くぐらいがちょうどいいです笑。

 

合格ラインを自分で決めてしまう

合格ラインが60点だとして、今の実力が55点の場合は、あと5点分の勉強をすればいいと思うのが私。長年やってきて思ったのは、勝手にラインを決めないで、ここから6点、7点、8点分を勉強できる人が受かる。

 

結局、自分が合格ラインだと思って引いていたラインは低すぎたということ。長年受験をしていると、こういう勝手な発想が生まれてきます。

 

自分で勝手に合格ラインを決めない。

 

すぐ流される

平成22年に別の税理士事務所へ転職。これをきっかけに集中して勉強した結果、財表合格。ちなみに、この年の財表の合格率は20%くらい。

 

つまり「まぐれ」です。

 

まぐれで受かった私は気をよくして、同じような方法で勉強を続けていました。しかし、受からない人が、同じように勉強していても受かりません。それならどうするか?

 

そうです。受かりやすそうな科目に変えるんです(これが受からない人のマインド)

 

そんなこんなで、固定資産を受けてみたり、消費税を受けてみたり、フラフラフラフラしてました。「この科目がボリューム少ないんで1年で合格できますよ!」という予備校の言葉に流され、あっちをやったり、こっちをやったりするのはおすすめできません。

 

ボリュームが少ない科目だからといって勉強量が少なくていいわけがありません。

 

結局は、同じ科目を受かるまでやり続けるのが近道。

 

 

勉強方法を見直した平成28年

そして「このままやったら、あかん!」と目覚めたのは平成28年の相続税。実務で相続税が必要になり勉強することに。やってみると相続税の勉強は面白くて、めり込むように勉強しました。

しかし、結果は不合格。結果が出ないと、努力の証明にはなりません。結果が全て。

このときに、後一科目取れたら、税理士試験免除大学院に行くことを初めて視野に入れたと思います。

 

合格した平成29年

平成28年の相続税は、一年で受かる気で勉強していましたので、勉強方法も苦手項目をつぶすことを中心にやっていました。

 

その流れで平成29年の消費税も勉強。本試験時には、自身に満ちあふれていました(自己満)。その自信が試験委員に伝わったのか笑、この年は合格。嬉しいというよりもホッとしたというのが率直な感想です。

 

おわりに

税理士試験を長期化させないためには、次の4点はやらないことが大事というお話をしてきました。

・苦手を後回しにする

・他力本願

・合格ラインを自分で決めてしまう

・すぐ流される

 

こうやって振り返ってみると、客観的に見てこれじゃあ受からないよなと笑。私は、受からなくても何とか意地で続けてきましたが、周りには受からないからと辞めていく人もいました。

 

諦めたらもう税理士にはなれません。

 

そうならないように、たまにはダメな人(私)のマインドを見て、自分のマインドを見直してみましょう。

 

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