税法免除大学院に行くなら奨学金を借りよう
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この記事の目次

はじめに

私は、働きながら税理士資格取得のために大学院に通っており、そのために奨学金を借りています。

 

よく「奨学金を借りてまで行くなんてすごい」的なことを言われますが、逆に大学院行くのに「何で借りないの?」と思います。

 

世の中には、借金することを悪だと思っている人が結構いて、これは学校等でお金についての教育を受けてこなかった影響でもあり、お金についての考え方を知らなくて、何となく流れてきた情報で学んできた結果だと感じています。

 

私は、お金は持っていても借りれるときは借りないとダメだと思いますし、サラリーマンでも事業者でも、必ずしも無借金が最もいい状態ではないと考えています。

 

お金を理由にあきらめない

税理士試験受験生が、大学院は授業料が高いからと選択肢から外しているという人の話はよく聞きますし、ネット上でもよく目にします。

 

「大学院という選択が自分にとってプラスになるのか」ということは考えないといけませんが、「授業料が高い」という理由だけであきらめている場合は、お金についての正しい考え方を知る必要がありますし、非常にもったいないです。

 

サラリーマンが人生の中で大きくお金を借りられるチャンスというのはあまりありません。

例えば

①家を買う時・建てるとき。

②自動車等の動産を買う時。

③大学等に進学するとき。

 

これらの数少ないチャンスを活かすためにも、借入に対する知識は持っておかないといけません。

お金が手元にないのであれば、借りればいい。借りて返せばいいんです。

学費に関してだけいうと、いま高収入を得ていないのであれば、日本学生支援機構の奨学金を借りることができます。これは国がバックアップしている制度なので、借入条件が非常に優遇されています。

 

収入や最終学歴での成績によっては、無利息(1種)で借りることができます。

また、学業成績により、最終的に返済免除を受けられる場合もありますし、利息が発生する場合(2種)でも非常に低金利で借りることができます。

 

借りる際に固定金利と変動金利を選択することとなりますが、直近の利率は固定金利で年0.146%、変動金利で年0.001%。いずれにしても金利は相当低いです。(現在の住宅ローンの変動金利が0.5%~0.6%くらい)

 

例えば、200万円借りた場合、固定金利では利息が年2,920円、変動金利では利息が年20円。

利息によるダメージは無いに等しいでしょう。

 

それでも、返済が・・・と思う人は多いですが、いずれにしても、税理士になれば収入を増やせる道が広がりますので、将来の自分に期待しましょう。(返済開始は、修了の半年後10月からです)

 

また、借りられるのは授業料だけではないので、余裕を見て大目に借りておいて、修了時に残高がある場合は、その残高を毎月の返済に充てておけば、とりあえず手元資金が減ることはありません。

(前述の通り、利息は微々たるものです。)

 

収入保障としてお金を借りておく

会社経営に借金はつきものですが、サラリーマンでも借りないといけない時はあります。会社であろうとサラリーマンであろうと、新しいことをはじめるにはお金が必要です。

 

今貯蓄があったとしても、大学院に行くことにより、もしかしたら残業ができなくなり収入が減って、貯蓄を切り崩さないといけないかもしれません。極端な話、もしかしたら体を壊して、仕事ができなくなるかもしれません。

 

そう考えると、サラリーマンであっても、とりあえずお金を借りておくという考えは必要です。

 

この場合、借入金に係る利息は保険料と考え、収入保障保険に入るのと同じようなものと考えています。保険に入る目的は、もしもの時にお金を手にすることを目的としますから、借入したとしてもその目的は達成できます。そういう意味では、むしろ、先にお金を手元に置いておける借入の方が有利です。

 

思い切ったことをしないと、自分の手の届く範囲でしか経験値を得ることができません。もし大学院にメリットを感じているなら、大学院を選択した上で奨学金は借りるべきだと考えましょう。

それでも、借金は・・・と言う人は、とりあえず借りておいて、使わないで修了後すぐに全額返済すれば何もなかったのと同じです。(在学中は利息は発生しません。)

 

奨学金は使途を問われない

奨学金の使途は、授業料や生活費に使うことを前提としていますが、その使途を問われることはありません。(使った領収書等の提示は求められません)

 

借りることができる金額は、月額5万、8万、10万、13万、15万円のいずれかを選択することが可能で、2年間で120万~360万となります。生活費の心配がある場合は、生活費も含めて多めに借りておきましょう。

 

ちなみに私の場合は、大学院の学費が2年間で約130万、これに対して借入はマックスの360万です。返済は卒業して半年後から20年間に渡って行っていきます。

 

もし、生活費として借入れた230万(360万-130万)が手元に残った場合は、借入の返済に充てればいいので、多めに借りていても無駄にはなりません。例えば、これを一括返済しないで、毎月の返済に充てたとして試算してみると、私の場合(大学と大学院の返済に充てた場合)、返済開始後約8年間は借入れたお金だけで返済が賄える計算になります。

 

何度も言いますが、使わなければそのまま返せばいいだけです。(一括・分割に関わらず)

 

また、奨学金は他のローン審査に影響しませんので、住宅ローンを考えている人でも心配はいりません。(私は奨学金を2口(大学と大学院)借りていても、住宅ローンもすんなり通りました。)

 

おわりに

大学院に限らず、借金が嫌だからという理由であきらめてしまうことは、お金に振り回されているのと同じで、また自分で自分の限界を決めていることと同じでもあります。

目的がある借金であれば、何も恐れることはありません。

 

やりたいけどお金がない。そして、自分に価値があると思える場合は、借金を有効活用しましょう。

 

 

 

 

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